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【連載】「ストーリーテリング」を用いたマーケティング事例のご紹介

Post date : 2017年04月21日|Created by Miyajima

【連載】「ストーリーテリング」を用いたマーケティング事例のご紹介

こんにちは。

ストーリーテリングについてのコラム第2回の今回は、実際のマーケティング事例を見ながら、具体的にどのように利用されているのかをご紹介します。

前回のコラム:【連載】ユーザーの心をつかむWebマーケティングの最新技法「ストーリーテリング」とは
https://www.carol.co.jp/cms/column_20170110.jsp

目次

前回の整理

前回のコラムで、「ストーリーテリング」とは、

”ストーリーを語る”ことで、
顧客に 具体的な場面や、 得られる体験を伝え、
商品を 身近にイメージし、 購買意欲を掻き立てる

というマーケティング技法であるということをお伝えしました。

では、実際にストーリーテリングを用いたマーケティング事例は、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

ストーリーテリングを用いたマーケティング事例

事例1:マンガで疑似体験(進研ゼミ)

有名なマーケティング事例に、(株)ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ」に使われている「マンガ」があります。

これがまさにストーリーテリングを用いたマーケティングであり、また分かりやすい事例です。


※実際の進研ゼミのマンガ(中2から部活と両立しながら成績UPできるストーリー)

ほとんどのマンガの構成は、 ①現状の問題を提起し、②解決案を提示、③実行に移し、④良い結果が出るという流れです。

実際のストーリー
①主人公の学年が上がり勉強についていけなくなる。友人は成績が落ちないため疑問を持つ。
②友人に進研ゼミを進められる。
③主人公は、親を説得し進研ゼミを始める。
④成績が伸びていく。

マンガでは、ターゲット(小中高生)や訴求するタイミング(中間・期末期試験、受験など)を明確にし、あとは何を訴求すればいいのか、ターゲットやタイミングに基づいたサクセスストーリーを描いています。

またマンガ自体、「楽しむもの・楽しめるもの」というイメージも強く、マンガで読ませることにより、物語に引き込まれやすくなり、現状うまくいっていない主人公と自身を重ね合わせ、よりリアルにイメージさせます。

これにより、消費者の体験意欲を引き立たせることに成功しているのです。

サイト:進研ゼミマンガ部
→  https://chu.benesse.co.jp/manga_portal/ranking.html


事例2:上質なライフスタイルで疑似体験(ラグジュアリーカード)

私が最近見て惚れ惚れしたCMに、ラグジュアリーカードの金属製クレジットカードの広告があります。

動画では、朝日を見ながらヨガをしたり、上り始めた太陽とサーフィンを楽しんだり、ポルシェにサーフボードを積んで朝食を食べにカフェに行ったりと自由なライフスタイルを紹介し、

視聴者に少し贅沢な暮らしをイメージさせ、最後に商品を出して「Life Without Limits(限界のない人生を)」とコピーが登場します。

そもそもラグジュアリーカードは富裕層をターゲットとしたクレジットカードを提供しているブランドで、CMのターゲットも同じですが

実際には富裕層でない顧客にも、このような上質なライフスタイルを自分のものにしたいと思わせるような内容になっています。

サイト:金属製クレジットカード|ラグジュアリーカード
→  https://www.luxurycard.co.jp/


事例3:身近なシチュエーションで疑似体験(三井住友VISAデビュープラスカード)

WEBサイトでストーリーテリングをうまく取り入れている事例が三井住友カード(株)の「三井住友VISAデビュープラスカード」です。

実際にサイトを訪れて、”体験”していただきたいのですが、「はじめて持つなら、このカード。」というキャッチコピーで、

様々な「はじめて」のシチュエーションとともに商品がもたらす体験を語っています。


はじめて持つなら、このカード。三井住友VISAデビュープラスカード (はじめての休日)

例えば、新生活を始めるときの「はじめて」では、新生活に必要な家具・家電・生活グッズを、このカードを使えば、ネットショッピングでお得に利用できる紹介をしたり、

休日の「はじめて」では、音楽・書籍・ゲームのダウンロードを、このカードを使えば、高水準のネットワークセキュリティを採用しているため安心して決済ができることを紹介したり。

それ以外にも、はじめて行く「場所」やはじめての「デート」、はじめての「トラブル」や「チャレンジ」、「憧れ」といった、

若者から大人までだれもが共感するようなシチュエーションで実際に起こりうる体験を紹介し、カードに対する「安心感」や、それを使う人たちに「自信」を与えています。


身近な「はじめて」のストーリーの中に商品を自然と存在させ、得られる体験を見事に演出しています。 この体験をサポートしてくれるサービスなら「購入や契約を検討する」という顧客は少なくないでしょう。

はじめて持つなら、このカード。三井住友VISAデビュープラスカード | 三井住友VISAカード
→  https://www.smbc-card.com/hajimete/index.html

まとめ

以上、3つのストーリーテリングの代表的と言える事例を紹介しました。

どの事例も

1.顧客のライフスタイルにフォーカスしたストーリーを展開
2.その商品のある生活を具体的にイメージ・疑似体験させる

という手順で、プロモーションしており、顧客の興味を惹く内容になっています。

また今回紹介した事例の他にも、話題になる多くのCMやプロモーションに注目すると、同じフローを踏んでいるものがほとんどであることがわかります。ぜひ、注目してみてください。


以上、ストーリーテリングのマーケティング事例紹介でした。

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