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【連載】ユーザーの心をつかむWebマーケティングの最新技法
「ストーリーテリング」とは
Post date : 2017年01月10日|Created by Miyajima
こんにちは。
今回は、日頃から実際にWebサイト構築業務に携わっているエンジニアの私から、Webマーケティング業界で注目を集めている「ストーリーテリング」について、回を分けてご紹介致します。
第1回の今回は「ストーリーテリング」がどういうものかをカンタンにご紹介します。
こんなことに困ったことはありませんか?
例えば、とある自社サービスの紹介をしたいときのことを考えてみましょう。
よくあるのは、ただそのサービスの特徴やメリットをまとめて、詳細について詳しく説明していく、という流れです。
この方法の長所は、端的にそのサービスの特徴が分かり、知りたい情報を把握できる、という点です。
反対に短所は、「自分が知りたいことを知っている」という顧客にしか興味を持ってもらったり、共感してもらえないことです。
結果的に、思うようにサービスが広がらない、ということになってしまいがちです。
ストーリーテリングとは「興味を惹き」「共感を得る」ための手法
ストーリーテリングは、「興味を惹く」「共感を得る」ということを重視したマーケティング手法です。
「ストーリーテリング」とは、言葉の通りで、ストーリー(物語)をテリングする(語る)手法です。物語で惹き込み、疑似体験させることで、共感を得るのです。
例えば紳士用ハンカチを売りたいときに、ただそのハンカチの特徴やウリを説明するのではなく、泣いてる女性にさっとハンカチを差し出す紳士の物語を語るのがストーリーテリング。物語を語ることで伝えるという技術です。
なぜストーリーテリングが注目されているのか
ここ最近で、ストーリー仕掛けで私たちの生活に問題提起と解決法の提案をしてくるテレビCMや、Web広告が非常に増えてきました。
なぜ、ここまでストーリーテリングが注目され、またマーケティングに採用されているのでしょうか。
それは、SNSを中心とした現代のネット社会ととても相性が良いからです。
興味の惹かれないコンテンツはそもそも観たり、読んだりしてもらえませんし、目に入ったとしても、共感してもらえなければ通り過ぎて終わりです。
しかし、興味を惹ければコンテンツをチェックしてもらえますし、共感してもらえればシェアされ、広まっていくのです。
そうしてシェアが爆発的に伸びたコンテンツが極端に大ヒットする、というのが近年の市場の特徴ともなっています。
だからストーリーテリングが注目されているのです。
実はストーリーテリングは身近にあります
このストーリーテリングという手法自体はマーケティングだけでなく、あらゆる分野で用いられています。
子供に寓話を聴かせるのも、ストーリーテリングです。物語を語る(ストーリーテリングする)ことで教育を行っていますよね。
教育やマーケティングの他にも経営やリーダーシップ、デザインなど、広い分野でその考え方は使われています。
ということで以上、「ユーザーの心をつかむWebマーケティングの最新技法、ストーリーテリング」についてのご紹介でした。
次回、さらに内容を掘り下げて、より具体的なストーリーテリングの事例等をご紹介します。